てんかんという病気、聞いたことがある方も多くいらっしゃると思います。てんかんとは発作を繰り返す脳の病気です。では、いったい何が原因でその病気になってしまうのでしょうか?当サイトでわかりやすくご説明いたします。

2016年12月の記事一覧

10代のてんかん発症率と就職で夜勤は避けるべき?

てんかんとは脳の慢性疾患で、脳のニューロンに突如生じる電気的興奮によってさまざまな症状の発作が繰り返し起こることが特徴です。
てんかん患者の約8割が10代で発症し、完治することはないと言われています。
現在は医学の進歩により、非常に効果の高い薬が使用され、発作を抑えることが可能になっています。
てんかん患者が就職を考えるとき、いくつか抑えておくべきポイントがあります。

1.てんかん患者が就くことができない職業がある:発作が起きたとき、自分や他人の命にかかわる仕事には従事できません。
 ・運転を伴う仕事:トラックや列車などの特殊車両や飛行機、船舶などの運転はできません。
  (但し、一般車両に関しては2年ほど発作がなければ許可されます。)
 ・高所での作業を伴う仕事:とび職や建設作業員は高所で発作が起きたときに、命にかかわるため就業できません。
  また、自衛隊員や消防士も同様です。
 ・銃の取り扱いのある仕事:安全上の問題から制限があります。
2.発作を誘発する素因が多い職業
 発作は睡眠不足や疲労、ストレス、光刺激などで誘発されると言われています。
 そのため、てんかん患者は規則正しい生活を送ることが望ましいのです。
 かつて医師や美容師はてんかん患者は就くことのできない職業でしたが、現在では国家試験に合格し、発作が出なければ就職
 が可能です。
 夜勤や時間外労働の多い職業は避けるべきではありますが、本人の強い希望、適正、能力があれば可能です。

現代において、てんかんはまだまだ理解を得にくい病である、ということも言えます。
職場に告知する義務はありませんが、理解を得るうえでできるものであれば告知しておいた方が、万一発作が起きたときに理解を得やすいでしょう。
また、自身の発作がどのようなもので、どのようなときに起きるのか把握しておくことが一番重要だと言えます。

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入浴中に危険があるてんかんやパーキンソン病患者

脳の神経細胞が電気信号の伝達をスムーズに行えていれば問題がありませんが、てんかんになっていると何らかの拍子に電気信号の伝達が乱れてしまい、体にいろんな影響を引き起こします。意識を失ったりひどいけいれんを起こすこともあり、急に動きが止まってしまうなど多岐にわたる症状があります。体の急な温度変化によって、てんかんの発作が起こる場合もあるため、入浴する時には注意が必要です。

浴槽に入っている間に発作が起きると溺れてしまう危険性があるため、シャワーで済ませることが得策ではありますが、どうしても入りたい場合には、半身浴程度のお湯の量にしたり、誰かと一緒に入ることで危険な状態にならないようにサポートしてもらえれば安全に入ることができます。転んでしまったときに頭を打って大けがをしないように、滑りにくく弾力性があるマットを敷き詰めて利用するようにすると安全性が増します。

同じように入浴中にサポートが必要となる病気に、パーキンソン病があります。運動障害を発生するため転びやすく、手の震えや動作がゆっくりになることもあり、一人で風呂場で転んでしまって大けがをしたり、動けなくなってのぼせてしまうといった危険もあります。

てんかんもパーキンソン病も早めに病院に行き診断を受け、薬を飲むことで状態を落ち着けさせたり、多少改善させることもできる場合があります。放置することがよくありませんから、体に異変が起きた時にはすぐに受診するべきです。てんかんは本人が気づかないことも多いので、周りの人が注意深く観察することも大切になります。脳波の検査や画像診断、血液検査など複数の検査で調べることで、多くの場合は診断を確定させて治療に進むことが可能です。

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ロボトミー手術でてんかんを治すのは発熱などのリスク

 ロボトミーは、脳の中にあるロブス前頭葉と呼ばれる部分を切断する手術のことを指します。やり方としては、こめかみのあたりに小さな穴をあけそこに専用の刃を入れて動かすことで前頭葉の白質と呼ばれる部分を切断する手術です。ロボはロブス前頭葉のことで、トミーとは切断という意味があります。おおざっぱな書き方をすると脳の一部を切断する手術のことです。
 戦後の一時期においてはロボトミー手術は国内においては大流行しました。これは、精神病の患者を減らすという意味合いがあります。てんかんの発作や現代で言う統合失調症、アルコール依存症などの患者とこの手術によって改善させる目的で行っていました。しかし、1970年代あたりからロボトミー手術が議論されることはなくなり現在ではロボトミー手術は行われることはなくなっています。
 これは、人格を外科が行う手術で変えるということが倫理的に問題になったり、有効性が疑問視されたことが理由となっています。そして、この手術を受けることによって起こる副作用が深刻なために行われなくなりました。
 この手術の恐ろしいところは、手術の手順が医師のカンによる手探りで行うという点にあります。現在ほど医療技術が確立されていなかったころの手術ですので、知らない間に神経を切断したり高度の発熱や頭痛、人格障害などによる廃人化も問題にされることがありこうした点から否定されることになりました。
 ロボトミー手術は精神外科の範疇に含まれることがあります。現在は精神病患者を外科手術によって治すという概念はすたれており、心療内科で処方される薬などで治すほうが一般的です。ただ、一部では脳の解明が進んだことで復活を望む声もあります。

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ぴくつきなどのてんかん症状には頭蓋内電極留置

難治性てんかんの場合、外科的手術を行って治療を行う場合があります。
てんかんは、大脳神経細胞の過剰な電気的発射に由来すると考えられ、過剰な電気的な反射がおきている部分によって、発作の症状に違いがおこります。
側頭葉の内側部で起こる発作は、前兆として腹部の不快感などがあります。その後に一点をぼーっと見つめたり、口をぺちゃぺちゃしたりする動作へと移行することが多く、その後に全身性の発作が現れる場合もあります。
側頭葉の外側で起こる発作には、耳鳴りや、他人の話していることが理解できない状態が現れる場合があります。
前頭葉から起こる発作には、大声で叫んだり、手足を激しく動かし、左右同時に動かすことが多いとされています。
頭頂葉からの発作は、体の痛みや四肢の発作が出現することが多く、後頭葉からの発作は、目の前が真っ暗になったり、全身発作へと移行することがあります。
このように、電気的発射が起こる場所によって、現れる症状には違いがあります。
部分発作は、脳の局所的な症状である、手足の感覚や運動の異常を生じる発作で、全般発作は、全身のけいれんや両側の手足を激しくふるわせたり、手足を硬直させるのが特徴です。
そのほかにも、数秒動作が呈しする欠神発作や、手足のぴくつきなどのミオクロニー発作などがあり、人によって症状はさまざまです。

てんかんの診断には、脳波を測定し包括的に診断をおこないます。
治療法としては、抗てんかん薬を用いた薬物療法を行うのが一般的で、日常生活に支障をきたす意識消失などの発作があり、治療薬でもそのコントロールが効かない場合は、難治性てんかんとなり、外科手術の適用となります。
頭蓋内電極留置は、頭蓋内に電極を留置させる方法で、脳表や脳の深部に電極を留置して、診断のための手術を行っていきます。

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重症の脳性麻痺はてんかんを併発するのか

てんかんとは、大脳における神経細胞の伝達が異常な放出をすることで引き起こされる病気で、発作が起きると痙攣や意識障害などを引き起こします。
てんかんの発作が起きても、それ自体が死に至るものではありませんが、発作が起きた時にとる行動によって命を落とす危険があります。
例えば、痙攣を抑える事ができず、勢いあまって舌を噛み切ってしまったり、ニュースなどでも何度も取り上げられているように車の運転中にてんかんで意識を失い歩行者を巻き込んでの大事故を引き起こしてしまうこともあるのです。

てんかんを引き起こす原因はいくつかありますが、重症の脳性麻痺の合併症状としててんかんが発症することがあります。特に重症の心身障害が出ている子供の場合、合併症状が出る確率は、6割から7割と極めて高い数字になっています。通常の発症率が1%未満であることを考えると、以上とも言える割合です。合併症状として現れたてんかんは、通常の場合と比べて極めて治療が難しくなり、薬を投与しても効果が出にくくなります。

なぜこれほどまでに脳性麻痺の患者が合併症状として、てんかんが出てしまうのかというと、脳性麻痺が脳に損傷を受けている状態であるため、神経の伝達が上手くいかなくなることが多いのです。

子供の頃に発症してしまうと、成長するにつれて、その症状も変化していくことが考えられるので、治療をするにあたっては、充分な注意が必要となります。

なお、小児脳性麻痺は、何故起きるのかというと体重が少ない低体重児が、脳に酸素が届かなかった時に起きる事が多いのです。
出産をした時のトラブルで酸素の供給が出来なかったということがよくあるので、重いものを持ち上げない、過度な運動を控える、といった早産の予防をすることで、ひいては合併症の転換を予防することにもつながります。

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大声で叫ぶなどのてんかん発作が出たら脳波を検査する

てんかんとは、突然意識を失って反応がなくなったり、けいれんや手足の硬直などを繰り返し起こす病気です。
発作は、脳の一部の神経細胞が、突然一時的に異常な電気活動を起こすことで生じ、電気発射が起こる部位によって症状は違ってきます。
原因が脳腫瘍や外傷などの明らかにわかっている場合は、症候性てんかん、原因が分からない場合を特発性てんかんと呼ばれています。

適切な治療を行うことで、大部分の患者の発作を抑えることができ、社会生活も支障をきたすことなく送ることができます。ただ抗てんかん薬などでは発作を抑えることができない難治性てんかんの場合、複数の治療薬の調整や、外科治療が必要な場合もあります。
発作というと、けいれんや意識消失などの症状が頭に浮かぶかもしれませんが、全身症状は、てんかん発作のごく一部で、頭痛や吐き気、動作が停止して一点を見つめるなどのいろいろな症状があります。
脳の特定の場所が過剰に興奮したときに起こる現象なので、脳のどの部位が過剰に興奮するかで、大声を上げて叫ぶ、泣き出す、床を転げ回るなど症状に違いが現れます。

てんかんの診断には、発作前や発作中、発作後の症状を伝えることが大切です。本人は発作中のことを覚えていませんから、家族から聞いたり、発作が起きているときの動画を撮っておくと診断に役立ちます。
また脳波は診断に大変重要で、繰り返し脳波を測ったり、一晩中行う終夜脳波検査などを行う場合もあります。
その他にも、大脳の形成障害や脳腫瘍がないかなどを調べるため、MRIや、CT、PETなどの検査も行います。
こういった検査でてんかんと診断された場合には、適切な治療を行うことで、日常生活を送ることができます。

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瞳孔が開いて失禁している場合はてんかん発作を疑おう

てんかんは突然激しい症状が起きるため、周囲の人が焦ってしまうことも多い病気です。ただ、症状が激しいわりに心配いらないことも多く、落ち着いて適切な対処を行うことが重要です。

てんかんとは脳の興奮によって引き起こされる様々な症状を現す病気ですが、この興奮が起きる部分によって症状に違いが見られます。脳の全体が一度に興奮してしまった場合は最も症状が重く、意識を失ったまま全身が硬直したり激しくけいれんします。この際、瞳孔が開いていたり失禁してしまうこともあります。この二つが同時に起きると身体的な激しいけいれんが起きていることを示すので、まずてんかん発作を疑います。瞳孔が開くと万一の事態を想像して慌ててしまいがちですが、数分から10分程度ですぐに意識が回復することも多く、命に関わるような事態にはならないので安心してください。重症になればなるほど発作が起きる間隔が短くなり、頻度も増えていくのでできるだけ早いうちに適切な治療を開始することが必要です。

てんかんは自分の症状に合った薬を適切に服用すれば、ほとんど発作を抑えることができます。抗てんかん薬には脳の興奮を抑える成分が含まれ、毎日服用することで効果を得やすくなります。逆に言うと、1度でも服用を忘れると発作が起きる可能性が上がってしまうため、一人で入浴する場合や車の運転をする場合などは注意が必要です。また、薬を使用しても効果が得られない場合は手術による治療も検討されます。手術で根本的な脳の異常を改善させることができれば、薬に頼らなくても発作を抑えることができ、生活の質の向上にも役立ちます。投薬や手術は病院で医師の診断を受けながら進める必要があるので、発作が起きたらすぐに受診するようにしましょう。

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てんかんを治療する方法とは?

現在の日本において、てんかん患者数は人口10万人あたり300人前後とされています。割合で見ると比較的患者の多い病気であり、実は身近にも症状に悩む人がいる可能性もあります。この病気は小さな子供から高齢者まで、老若男女誰にでも発症します。自分の子供や周囲の人が発症した際、どのような治療が必要になるのかを理解しておきましょう。そもそもてんかんとは、能の電気信号が乱れることで起こる症状を指します。本来、人間の脳は規則的なリズムで神経細胞を通じて様々な指令を出しています。何らかの原因でこのリズムが乱れると、脳の全体もしくは一部に異常な電気信号が流れ、精神的身体的に様々な症状が現れてしまうのです。原因が不明なものを突発性てんかん、怪我や感染症、脳障害など主に後天的な原因で起こるものを症候性てんかんと呼びます。誰でも起こりうる病気ですが、中でも生後まもなくから2歳頃までの幼児期、および思春期に症状が多発するとされています。症状の現れる部位や重症度によって様々なタイプに分類され、適した治療法や対処法もそれぞれに異なるので注意しましょう。てんかんの治療方法は、様々な種類の薬を用いた投薬療法が一般的です。抗てんかん薬と呼ばれる脳の興奮や過度な電気信号を抑える効果を持ち、発作が起きること自体を予防するタイプの薬になります。投薬方法にも特徴があり、必要最低限の量から始め、効果が現れる段階まで量を増やしたり他の種類の医薬品に変更したりします。投薬の種類や量の判断は医師が行い、服用する時期など医師の指示にしっかり従う必要があります。また、投薬で効果が得られない場合は手術によって治療が行われることもあります。

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てんかんは何が原因でなってしまう?

てんかんとは、脳の異常な興奮などによって神経細胞の働きや電気信号が乱れ、身体的だけでなく精神面でも様々な症状が現れる病気のことを言います。けいれんや失神などが主な症状として挙げられ、小さな子供や赤ちゃんでも起こることがあります。むしろ2歳までの幼児や思春期の少年少女に発症するケースが多く見られ、幼ければ幼いほど成人の患者と違って完治しやすいという特徴があります。てんかんが発症する原因としては、様々なことが考えられます。脳は毎日24時間常に信号を出すなどして働きつづけており、人間が正常な生命維持活動を行ううえで欠かせない存在です。この脳の働きに何らかの異常が起こることでてんかん症状が発症するのですが、正常な人の場合でも多少の脳波の乱れは起こっています。この場合、乱れた瞬間に脳の周囲の組織が異常を抑え込む役目を果たしており、何の症状も出ないまま生活することができているのです。てんかん患者はこのように異常を抑え込む働きが不十分なため、異常が次々に伝播して大きな脳の興奮へと繋がってしまうのです。てんかんは遺伝的な要因や薬物中毒、お酒の飲み過ぎによるアルコール禁断症状やケガ、脳腫瘍など様々な原因で発生します。ケガや病気を原因としている場合はその治療によって改善することも多いですが、遺伝など原因不明の場合は放っておくといつまでも発作が起きてしまいます。このため、発作を予防する目的で投薬治療が行われることが一般的で、成人の場合は発作が起きる限りほぼ一生薬を服用する必要があります。数年単位で発作が起きないことも多いのですが、薬を中止するとすぐに再発して危険なため、自分で勝手に薬をやめたりせず医師の指示に従うことが大切です。

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